沖縄から届いた一通の便り

JYMA 日本青年遺骨収集団をご存知ですか?
塩入友広 2026.02.21
誰でも

一通のはがきが届きました。消印は沖縄、糸満。差出人は、日本青年遺骨収集団(JYMA)の一員として活動している大学生のSさんです。

そこには2月9日から18日までの間、沖縄県糸満市の山城海岸とアバタガマにて戦没者の遺骨収集に従事しているという報告が記されていました。私がサイパンとペリリューでの遺骨収集に参加した際も、JYMAのメンバーと一緒に作業をさせていただきました。それ以前は、このような団体のあることを私も知らなかったのですが、定期的に送っていただく会報で知る彼らの行動には心から敬意を感じています。

JYMA日本青年遺骨収集団の会報「遺烈」と、先日届いたはがき

JYMA日本青年遺骨収集団の会報「遺烈」と、先日届いたはがき

「国の責務」と若い力

戦後80年を経過した今も、かつての戦地には多くの兵士が眠ったままになっています。国は遺骨の収集を「国の責務」と位置づけ、現在も国内外で多くの活動が展開されています。

私は日本遺族会からの派遣として遺骨収集にあたっていますが、会員の高齢化が進み、活動の継承が大きな課題となっています。日本遺族会の会員数は、平成初期にはまだ100万世帯を超えていましたが、令和が始まった2019年には約57万世帯、そして昨年には約35万世帯へと急減しています。

未来へ託す「人生の証」

戦争の記憶が風化していくことが懸念される中で、Sさんのような若い世代が、遺族と同じ、あるいはそれ以上に高い意識を持って活動している事実は、私たちにとって大きな希望です。

彼らが土の中から探し出すのは、単なる歴史の断片ではありません。かつてこの国に生きた、一人ひとりの「人生の証」そのものです。

一通のはがきを手にし、私も思いを新たにしました。彼らが繋ごうとしているその志を受け止め、私もこの上田の地で、戦争の記憶や地域の歴史を次の世代へと繋ぐ役割を果たしていきたいと考えています。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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